フタマタイチゲとは

名称:フタマタイチゲ(二股一花)
学名:Anemone dichotoma
分類:キンポウゲ科 イチリンソウ属

高さが40~70㎝と北海道内のイチリンソウ属の中では大型の花で、花期は6~7月。

日本では北海道のみに分布していますが、世界的に見るとユーラシアの亜寒帯に広い分布域を持っています。

道内での分布の中心は道東で、標高の低い草地や原野、湿原で見られ、地下茎が伸びて群生しています。

名前の由来

見た目の通り、二股に分岐する茎が名前の由来になっています。

学名の「dichotoma」は、二つに分岐した、という意味です。

フタマタイチゲの特徴(取材日:2024/06/18)

フタマタイチゲの特徴を見て行きましょう。

イチゲの名前の通り、白く目立つ花が1つ付きます。

アップで見てみましょう。

白い花弁状のがく片は通常5個(※写真の個体は6個)あり、花の中心部に雄しべ群と雌しべ群があります。

花柄3~7㎝で、二股分岐のあたりにつきます。

開花前のつぼみの写真です。

フタマタイチゲ最大の魅力は、がく片の外側が紅紫色をおびる事です。

同じイチリンソウ属のエゾノハクサンイチゲの蕾は紫色といった感じですが、フタマタイチゲはより赤みを帯びた感じです。

開花後もこのがく片の色は残り、白い表面と赤い裏面といった感じになります。

こちらもがく片の裏が綺麗な色をしています。

下から覗きこまないと見えない部分なので、ぜひ観察する際は見てみて欲しいポイントです。

次に葉を見て行きましょう。

一見、てのひら状に裂ける掌状複葉に見えますが、上の写真は3深裂した葉がそれぞれ対生(2枚の葉が向かい合って生える)しています。

開葉したての葉は、縁どられたような色の違いがありました。

この色の違いは、開花後に徐々に消えていくようです。

今回の観察場所は海岸に近い草地でした。

他のイチリンソウ属の花に比べると大型で可愛らしい雰囲気ではありませんが、広大な原野に咲くフタマタイチゲの花は北海道の初夏を彩る風景の貴重な一部だと思いました。

イチリンソウ属の花

北海道には以下の9種のイチリンソウ属の花が分布しています。

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