登山・ハイキング

【シリパ山(尻場山)】登山口までのアクセス、見所などまとめ

4月に入ると気温も暖かくなり、街の雪も消え始め、北海道の低山では夏山シーズンが始まります。特に冬に登山しない方にとっては待ちに待ったシーズンインです!

今回はお手軽に楽しめる、余市町にある「シリパ山」をご紹介いたします。

シリパ山へのアクセス

▲シリパ山(尻場山) 標高295.5m

登山口は余市神社の横にある細い坂道を上がったところにあります。
車でのアクセスは、札幌中心部から一般道利用で1時間40分程。また2018年12月8日からは後志自動車道の余市ICが共用開始となり、札幌中心部から1時間ちょっとでアクセス出来るようになりました!

なお登山口にはお手洗いが無いので、車で10分程の距離にある、「道の駅スペースアップルよいち」で済ませてから向かいましょう。

登山ルート

登山口を起点に周遊できるトレイルがついています。行きと帰りでルートを変えられる山は魅力的ですね!

私が登った時は時計回りでぐるっと1周しましたが、例えば海からの風が強いときは風下側の登山道のピストンなどもアリだと思います。

ちなみに地図のスキー場は昔のもので、平成21年にはヒュッテも解体されたそうです。登った時はスキー場だったことも気づきませんでした。

地図・鳥瞰図はカシミールを利用して作成しております。

春の登山におすすめの3つの理由

⓵美しいスプリング・エフェメラル(春植物)の群落


『撮影日:2017/4/23』
エゾエンゴサク(青)カタクリ(ピンク)ナニワズ(黄色)
西斜面~南西斜面は見事な群落が広がっていましたが、不思議なことに稜線上や東側にある海沿いのトレイルには全く咲いていませんでした。


起きたばかりで皆、一様に俯いているエンレイソウ(延齢草)。芽吹きたてで、葉もまだふにゃふにゃしてて可愛いです。


キクザキイチゲ(菊咲一華)も観察できました。こちらも大好きな春のお花。


やや下向きに咲くカタクリ(片栗)ですが、のぞき込むと花びらの中に色の濃い部分が観察できます。

まるで桜の花びらみたいですね。見るには汚れるのを覚悟で這いつくばる必要がありますが。。。女性ならバックの中にある小さな鏡などあれば観察しやすいですね。

色とりどりのお花たちに囲まれて、心なしかお地蔵さんも嬉しそうです。ここは四国八十八ヶ所巡りのコースになっており、トレイル沿いに石仏が立ち並んでいます。

⓶足慣らしに最適な標高差・距離・登山道


冬に登山しない方は、春先のこの時期はまずは足慣らし!冬の運動不足や不摂生な生活をしている方にはぜひ、シリパ山で登山始めとしましょう。

標高差約250m、1周3kmのトレイルは足慣らしとしてはちょうど良い距離で、初心者にもおすすめ出来ます。またメリハリのある登り降りもあるので、バランス感覚を取り戻すのにもちょうど良いですね。

⓷木々の芽吹く前のこの時期が最適

上記の写真は稜線の分岐から、山頂へのトレイルです。見ての通り、登山道に少し笹が被っていますよね。夏には笹の丈も伸びることを考えると・・・。

この時期のトレイルは芽吹く前で日が差し込み、とても気持ちの良い稜線歩きです。木々の隙間から海が見えるのも素敵です。

シリパ山の山頂からは積丹岳方面の展望台となっています。青い積丹ブルーの海白く雪化粧した積丹岳の絶景が楽しめます。

山頂直下は崖になっているので、くれぐれも美しい景色に見とれて滑落しないように気を付けましょう

周辺のおすすめ

ニッカウヰスキー余市蒸溜所

余市が世界に誇る『ニッカウヰスキー余市蒸留所』です。3種類のウイスキーが無料で試飲できるので、運転してくれる方がいる場合はぜひ立ち寄りましょう。

ウィスキーは樽の香りや、ピート(泥炭)の香りを楽しめるお酒なので、自然愛好家の方にはぜひ嗜んでほしいですね。

出典:http://www.nikka.com/guide/yoichi/about_tasting.html

またレストランもあるので、登山が午前中で終わる場合はここでランチも良いかもしれませんね。

鶴亀温泉

※2020年4月30日で閉館しました。

備等には問題はないが、運営の人材難から区切りを付けることにしたということで、売却先が決まればまた再開するかもしれません。

※2020年11月21日から営業を再開しました!

余市にある『鶴亀温泉』さんは、源泉かけ流しの天然温泉で、市街地から札幌方向にあるので下山後のお風呂におすすめです。

施設内も綺麗で、こちらもレストランがありますので、昼食に立ち寄るのも良いかもしれません。

また余市ICからも近いのも嬉しいポイントですね。

シリパ山まとめ

・登るなら絶対に春!4月下旬(カタクリの見頃は20日~25日頃、開花時期は前後があるのでご了承下さい)

・低山なので夏は暑くて向かない。木々が生い茂ると展望も減る。

・初心者や春の足慣らしに最適。ただし急な登り降りはあるので登山靴で(スニーカーは辞めましょう)

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