登山ガイド

【知床連山縦走】岩尾別からカムイワッカ湯の滝まで

ツアーで知床連山を縦走してきましたので、その時の写真を使ってご紹介させていただきます。

山中1泊で、知床連山を2日間歩いてきましたが、とてもお天気に恵まれた山行になりました。

知床連山とは

知床半島は、その中心部に羅臼岳を始めとした山々があり、平地が少ない急峻な半島となっています。

最高峰は羅臼岳(1660.4m)で、広義では羅臼岳より南側の斜里岳周辺も知床連山に含まれています。

アクセス

今回は岩尾別から入山し、羅臼平から硫黄山を経て、カムイワッカ湯の滝まで縦走する行程で歩きました。

【岩尾別登山口】

ホテル地の涯(ちのはて)さんの奥にある、木下小屋の横が登山口となります。

ホテル前の舗装路は宿泊客の駐車場なので、登山客は芝生部分などに駐車します。

シーズン中の土日は停められる場所が少なく、路上駐車の列が長くなっている事もあります。

地の涯のホテル前と、木下小屋の前にそれぞれトイレがあります。

【カムイワッカ湯の滝】

カムイワッカ湯の滝から硫黄山の登山口までの約600mは、申請者にかぎり徒歩での通行が認められます。

詳しくは下記リンクからオホーツク総合振興局さんのホームページを御覧ください。

別リンク:オホーツク総合振興局

またカムイワッカ湯の滝まではマイカー規制が行われている期間があります。

知床自然センターさんのホームページが詳しいので、そちらを御覧ください。

別リンク:知床自然センター

GPSログ

【1日目】

岩尾別から羅臼平を経由して、三ツ峰、サシルイ岳、オッカバケ岳を越えて二ツ池のキャンプ指定地まで。

累積標高登り約1620m、距離約9.9㎞、所要時間8時間20分程(※GPS計測です。)

【2日目】

二ツ池から南岳、知円別岳、硫黄山を経由して、カムイワッカ湯の滝まで。

累積標高登り約650m、下り約1200m、距離約10km、所要時間約8時間30分程(※GPS計測です。)

登山道の様子(21/08/16,17)

山行初日は絶好の山日和。

樹林帯の途中から、知床連山最高峰の羅臼岳が見えました。

羅臼平手前の大沢から振り返ると、オホーツク海の素晴らしい展望が広がっています。

羅臼平に到着。

近く見えますが、ここから羅臼岳山頂までもなかなか大変な道のりです。

今回の縦走では、少し体力的にきつくなるので羅臼岳山頂はカットしました。

三ツ峰を越えていきます。

三ツ峰を越えると、サシルイ岳が見えてきます。

知床連山の中では羅臼岳に次いで2番目に標高の高い山です。

三ツ峰のキャンプ指定地に到着。

今回はもう少し頑張って、二ツ池まで向かいます。

サシルイ岳の登り途中から振り返ると、三ツ峰の間に羅臼岳が聳え、とてもカッコいい山容になっていました。

サシルイ岳のきつい登りが終わると、硫黄山を始めとした山々の展望が待っていました。

手前に見えている低い双耳峰はオッカバケ岳。

本日のテン場はオッカバケ岳を越えた先にあります。

羅臼岳方面を振り返ると、太平洋側は一面の雲海が広がっていました。

知床半島は夏に南寄りの湿った風が連山に当たるので、羅臼町側(太平洋側)は雨が多くなり、今回歩いたウトロ側はフェーン現象で気温が高くなるといった特徴があります。

サシルイ岳とオッカバケ岳の最低コルには「ミクリ池」があります。

名前の通り、たくさんのウキミクリの浮葉が見られました。

オッカバケ山頂を越えると、本日の宿泊地「二ツ池」が見えてきました。

少しアップにして名前を入れてみました。

何事も無く、無事に二ツ池キャンプ指定地に到着。

蚊が多いとの事でしたが、あまり気にならない程度でした。

地の池周辺ではエゾオヤマノリンドウが見られます。

池の水もわりと綺麗そうに見えました。

今回は途中の弥三吉水(やさきちみず)で給水して全て担いできたので飲みませんでしたが、煮沸or浄水器利用で使える水場です。

翌日は雲が多めのスタート。

肝心の硫黄山が雲の中です。

南岳を越え、硫黄山方面が近づいてくると「シレトコスミレ」の葉が見られました。

今度は花期に訪れたいと思います。

知円別岳(ちえんべつだけ)を越えて、前日に見ていた白砂の稜線を歩いていきます。

徐々に晴れてきて、振り返ると昨日歩いた山々が見えてきました。

硫黄山の近くに着く頃にはすっかり晴天になりました。

青空と海の境目があやふやですが、右に海岸線も見えています。

硫黄山山頂までは岩場で不明瞭な急斜面を登っていきます。

マーキングはしっかりあるので、見落とさないように注意して登ります。

硫黄山(1,562m)の山頂に到着。

知床連山の中では、羅臼岳(1,660m)、サシルイ岳(1,564m)に次いで3番目に高い山になります。

羅臼岳には少し雲がかかっていました。

知床岳方面も綺麗に見えています。

正面のなだらかな山が知床岳(1,253.9m)

下山は硫黄川沿いを下っていきます。

もうすっかり雪渓も溶けた時期ですが、枯滝の高巻きの箇所は要注意ポイントです。

新噴火口周辺では、見上げると綺麗に硫黄山が見えます。

下山口にタクシーをお願いする場合は、ここで連絡するのがお決まりだそうです。

今回お願いしたウトロ観光ハイヤー(℡0152-24-2121)さんでは、カムイワッカ湯の滝からホテル地の涯(ちのはて)まで、タクシーで7,000円でした。

まとめ

今回の知床連山の縦走についてまとめてみました。

  • 標高は低いが、海に囲まれた素敵なロケーションの稜線歩きが楽しめる
  • 8月は水場が枯れている事があるので要注意。
  • 今回はヒグマの痕跡も少なく、心配なく歩けました
  • 天候や風の影響を大きく受けるルートなので、判断は慎重に。
  • カムイワッカ湯の滝はマイカー規制があるので、事前に調べて行きましょう。
  • ウトロのセブンイレブンは営業が朝6時からなので要注意!

また季節を変えて訪れてみたいと思いました。

最後まで御覧いただき、ありがとうございます。

【おまけ】

翌日は知床五湖の高架木道から、歩いてきた稜線を眺めてきました。

大学卒業前に訪れたぶりの知床五湖でした。

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