登山ガイド

【白老岳・北白老岳・南白老岳】冬に人気の白老三山

今回は白老三山をご紹介したいと思います。

展望が素晴らしいコースで、天気の良い日にはぜひ登って欲しい名山です。

白老岳とは

白老岳(しらおいだけ)とは、伊達市と白老町の境界に位置する標高968mの山です。

登山道は無いのですが、展望の良さもあって冬山で人気のエリアです。

近くにある北白老岳南白老岳をセットで、『白老三山(しらおいさんざん)』と呼ばれています。

北白老岳とは

北白老岳(きたしらおいだけ)とは、白老岳の北西に位置する標高944.9mの山です。

国土地理院の地形図には名前がありませんが、二等三角点『白老岳』が設置されているこのピークを北白老岳と通称で呼んでいます。

南白老岳とは

南白老岳(みなみしらおいだけ)とは、白老岳の南西に位置する標高944.6mの山です。

こちらも国土地理院の地形図には名前がありませんが、山頂には三等三角点『南白老岳』が設置されています。

白老三山の中では一番尖った山容で、雪質によってはなかなか登りにくい印象です。

実は白老町に無い白老三山

ちょっと雑なんですが、各市町村の境界を色分けしてみました。

見ていただくと分かりますが、北白老岳は千歳市と伊達市の境界、南白老岳は伊達市。

白老岳は伊達市と白老町の境界にあるのですが、山頂部は境界から少し北にある位置にズレています。

白老三山と呼ばれていますが、実はどのピークも白老町に属していない事が分かると思います。

アクセス

今回は国道453号線の『滝笛トンネル』の大滝側の駐車スペースから入山しました。

美笛側から来る際はトンネルを出てすぐなのでちょっと分かりにくいかもしれません。

GPSログ

今回は三山をぐるっと周遊するルートをご紹介したいと思います。

1周約10㎞、ちょっと早めのペースで6時間20分(休憩込み)かかりました。

登山道の様子(取材日:2021/3/9)

最初は林道歩きになります。

スノーモービル禁止エリアにも関わらず、モービルのキャタピラの跡がしっかりと雪面についています。

どこにでもマナーを守らない人達はいるのですね。

序盤はこの送電線が走っている標高点758mのピークへ向けて登っていきます。

標高点758m付近の尾根につくと、既に展望が良い感じです。

まずは尾根伝いに北白老岳ピークを目指します。

この山域は雪が少なく、この日もしまった雪質でした。

少し登ると、支笏湖とその外輪山達が綺麗に見えてきました。

樽前山や風不死岳(ふっぷしだけ)は近いので綺麗に見えますね。

先ほどの続き、紋別岳の左には恵庭岳や丹鳴岳(になるだけ)が見えています。

またまた続いて、恵庭岳の左には漁岳(いざりだけ)や札幌岳、狭薄山(さうすやま)が見られました。

まだまだ山頂手前の尾根上、標高780m付近からの展望でした。

気を取り直して、北白老岳山頂へ向けて尾根を進んで行きます。

写真中央の白老岳、その奥に尖ったピークの南白老岳も見えてきました。

標高860m付近では、羊蹄山周辺の山々が綺麗に見られました。

橇負山(そりおいやま)と貫気別山(ぬきべつやま)は、どちらのルスツリゾートのスキー場がある山なので目立ちます。

北白老岳山頂に到着です。

展望的にはここまででも十分楽しめるルートでした。

この後に目指すニ座と、その向こうにホロホロ山、徳舜瞥山(とくしゅんべつやま)が見えてきました。

ホロホロ山は胆振管内の最高峰です。

ホロホロ山をアップで。

夏はなんてことの無い山ですが、冬はやっぱり迫力があります。

白老岳と南白老岳をアップで。

最低コルへ向けての下り。

下から見上げる白老岳はなかなかの迫力です。

白老岳山頂へ向けての登りです。

そこそこ急なので、ゆっくり登ります。

振り返ると先ほど登った北白老岳が見えます。

同じような高さのピークが並んでいるので、遠くから見るとどちらが山頂か分かりにくいです。

白老岳山頂に到着です。

三山の中では山頂看板が一番立派でした。

この後向かう南白老岳です。

標高は北白老岳とあまりかわりませんが、この尖った山容は三山の中で一番カッコいいと思います。

北白老岳と支笏湖の紋別岳がちょうど重なって見えました。

恵庭岳や樽前山などは北白老側からの展望と変わらないので割愛します。

さらに標高が高くなったので、先ほどは見えなかった定山渓天狗岳や白井岳が見えてきました。

札幌市最高峰の余市岳や無意根山(むいねやま)周辺などもスッキリ見えました。

余市岳と朝里岳の間の平坦地は通称、『飛行場』と呼ばれています。

とても目立つ地形なので、山座同定の良い目印になります。

白老岳は冬山限定の山ですが、所々に看板が設置されています。

登山道の無い山なので、地図が読める方以外は来ないと思うので果たして必要なのかどうか・・・。

白老岳から南白老岳へのコルに下っていきます。

鞍部から見上げた南白老岳はなかなか急斜面です。

真っすぐ尾根上を進むと斜度があるので、右手の林側から回り込むように登っていきます。

固く閉まった雪、雪の状況次第ではアイゼンが欲しい感じですが、この日はスノーシューで問題無しでした。

南白老岳に到着です。

南白老岳山頂から新しく見える展望はありませんでしたが、三山の中では一番ホロホロ山に近い位置にあるので、迫力のある山容が楽しめます。

下山を開始します。

まずは白老岳側へちょっと登り返す必要があります。

ひたすら国道側へ向けて北上していきます。

今回の下山口側にある分岐看板。

二の沢川沿いに走る林道が登り始める箇所に設置されています。

最後は林道を歩いて国道まで戻ります。

と思ったら、悲しい事に林道が途中から除雪されていました。

靴を汚したくは無いのですが、仕方なく土の上を歩きます。

最後は国道沿いを歩いて駐車スペースまで歩いて戻ります。

なかなか歩きごたえのあるコースでした。

まとめ

  • 天気の良い日は展望が素晴らしいコース。
  • 雪質によっては白老岳、南白老岳は斜度があるので要注意。雪質によってはアイゼン必要。
  • 北白老岳は危険個所も少なく登りやすい。
  • 人工物や林道もあるので、地図読み練習にちょうど良さそう。

ぜひ一度は登って欲しい冬の名山、白老三山でした。

最後まで御覧いただき、ありがとうございます。

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