今回は、下幌加内にある南浅羽山(みなみあさばやま)をご紹介したいと思います。
南富良野の『ゼロの山』へお客様をご案内予定だったのですが、積雪不足で急遽振り替えました。
お手軽な冬山登山が楽しめるスポットで、オススメな山です。
しかしやっぱり幌加内ですら、例年より雪が少ないな~といった印象でした。
アクセス
幌加内峠のトンネル近くにある、広い除雪車の転回場の邪魔にならないところを探して駐車しました。
「駐車はご遠慮下さい」の看板があるので、降雪後や除雪中は停めない方が無難だと思います。
ちなみに、札幌方面から来たので最終トイレは「道の駅深川」を利用しました。
登山口付近にはコンビニや施設が無いので、買い出しやトイレは事前に済ませてから向かいましょう。
GPSログ
登山口からトンネル脇の尾根に取り付き、稜線伝いに歩いて山頂に向かいます。
下山は東に伸びる尾根を通って、最後は下幌加内ダムの管理車道を歩いて、ぐるっと周遊コースにしました。
登り1時間40分、下り1時間15分の行程でした。(ラッセルは無し)
登山中の様子(2020/02/01)
まずはトンネルの脇にある管理車道に向けて歩きます。
適当な所から尾根に取り付きましょう。
幌加内もまとまった降雪がしばらくなかったので、雪は固く閉まっていました。
データ上で、今年の積雪は昨年より約60㎝も少ないです(2月1日時点)
北海道有数の豪雪地帯の幌加内ですが、やっぱりここも雪不足なようです。
ヤドリギの木がぽっきりと折れて、雪面に落ちていました。
寄生植物で、高い木の幹や枝に根を食い込ませて暮らしている植物です。
冬でも葉を落とさない常緑樹で、自らも光合成を行なう「半寄生」と呼ばれるタイプです。
稜線上は風が強く、ピリッとした冬の寒さを感じます。
雪面にはシュカブラ(強風によって、雪面にできる波状の紋様)がたくさん見られました。
この日は展望が良く、表大雪や北大雪、天塩岳、音江連山、樺戸山塊など、とても眺望の利く日でした。
上の写真は鷹泊坊主山です。
肝心の大雪方面の写真はガイドしながらだったので、撮り忘れました。
稜線上は疎林で、アカエゾマツやダケカンバが主体です。
風を避ける場所が少なく、とても寒かったです。
正面に見える山の左側が南浅羽山の山頂です。
最後のひと登りを頑張ります。
無事に山頂到着!
今年の冬は雪が少ない分、晴天率が良い気がします。
晴れ男・晴れ女の皆様に感謝です。
先ほどの写真の足元をアップに、表大雪と北大雪が綺麗に見えていました。
十勝連峰も見えるかなと思っていたのですが、ちょうど位置的に鷹泊山で隠れて見えなかったです。
風が強くて長居する感じじゃなかったのですが、山頂の北側にはアカエゾマツの森が広がっていて風よけに最適でした。
スノーモンスターの影に隠れて、のんびり優雅なランチタイムとなりました。
下山は東に伸びる尾根を下っていきます。
降雪後で条件が良ければ滑りが楽しめる斜面です。
しばらく降ってないので、この時は風に叩かれて地形もかなり出ている感じでした。
下山後の温泉
札幌方面へ帰るので、下山後の温泉は秩父別温泉にしました。
日帰り入浴@500円で、施設は古いですが良い温泉です。
公式ホームページ:秩父別温泉「ちっぷゆう&ゆ」
まとめ・感想
- お手軽で標高も高くないので、冬山初心者におすすめ
- 地形も比較的分かりやすいので、地図読み練習にも最適
- 山頂北側のアカエゾマツの森は雰囲気◎
最後まで御覧いただきまして、ありがとうございました。
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