バックカントリー

遂にリフトは携帯する時代へ。BC向け製品「Zoa PL1」

ちょっと個人的に気になるバックカントリー用の製品「Zoa PL1」を今回ご紹介させていただきます。

バックカントリーの時に、「今の斜面楽しかったからもう一度登り返して滑りたい!」という場面は多いと思います。

今回ご紹介する「zoa PL1」は、登り返す苦労を解決してくれる面白い製品です。

以下の記事は下記サイトの内容を元に作成しています。

英語読める方はこちらを見た方が早いです!

別リンク:「Zoa Engineering」

Zoa PL1とは

「Zoa PL1」はバックカントリー用の持ち運べる携帯リフトです。

カナダのバンクーバーにある「Zoa Enginnering」さんが開発した製品で、まだ一般発売はされていないようです。

今までありそうで無かった、面白い製品ですね。

あまり見かける機会が少なくなりましたが、スキー場にあるロープトウ(滑走式リフト)を持ち運べるようにした感じの製品です。

Youtubeに試作機の動画が公開されているので、御覧下さい。

新雪のパウダーを滑った後はシールを付けて登り返すのが当たり前だと思っていたのですが、この「Zoa PL1」は1度登った後であれば、設置したロープで何回でも自動的に登り返すことが出来ます。

製品の仕様・詳細

次に製品の仕様について見てみましょう。

出典:https://www.zoaeng.com/

本体重量:4.8kg
ロープ重量: 6.61g/m
最大懸垂牽引距離:800m

出典:https://www.zoaeng.com/

開発中のデータなので、発売時には変更になる可能性もあります。

本体が約5㎏で重めですが、ロープは細くて比較的軽めです。

複数のパーティーで使う場合は荷物を分担できるので、重さもあまり気にならなくなる感じでしょうか。

出典:https://www.zoaeng.com/

大きさに関しては数値は公表されていませんでしたが、画像を見ると一辺は缶ジュースぐらいの長さのようです。

出典:https://www.zoaeng.com/

また収納時に邪魔にならないよう、ハンドル部分は取り外し出来るようになっています。

製品の使い方

出典:https://www.zoaeng.com/

Step1.スキーやスプリットボード、スノーシューで山に登ります。

Step2.ロープを木やスノーアンカー、スノーボラードへ固定します。

Step3.ロープバッグを使い、希望のルートにロープを置いていきます。

Step4.バックパックから「Zoa PL1」を取り出し、ロープへ取り付けます(※数秒で取り付け可)。

Step5.「Zoa PL1」を使い、山へ駆け上ります。

Step6.「Zoa PL1」をバックパックへ収納し、スキーやスノーボードで滑ります。その後は再度ステップ4~5を繰り返します。

シンプルな製品なので、使い方はとてもイメージしやすいですね。

あまり人気の出なかったMSRのデッドマンが支点構築で相性が良さそうだと感じました。


スノーボラードだと強度の心配・作成の手間、ロープの長さが必要になるので、滑れる距離が少し短くなりそうですね。

良さそうだなと思った点

第一印象はとてもスプリットボード向けの製品だと思いました。

スプリットボードはモードチェンジのひと手間がかかるため、登り返しに時間がかかる場合が多いです。

いちいちモードチェンジするムダが無くなるだけでも、とてもメリットを感じます。

また羊蹄山のように一気に長く滑れる山には向きませんが、良い斜面だけどちょっと短め、といった北海道の低山で真価を発揮するような気がします。

気になる点

登り返すロープの設置はコツが入りそうな感じがしました。

障害物が無くて真っすぐラインを設置出来るような場所は問題なさそうですが、木の多い樹林帯でのツリーランなどはラインが絡まりそうですね。

説明文によるとロープバックを使って設置すると記載があります。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=3UT1DIFSlZM

ロープがキンク(よじれ)しないように慎重に設置しないと、再度登り返したり、機械本体の故障に繋がりそうです。

また設置したロープは、山の上部から滑って来る他のパーティーの邪魔にならないよう配慮が必要ですね。

あと動画を見て気になったのがモーター音です。

これは仕方ない部分もあると思いますが、静かな山の中で結構な騒音という感じが個人的にはしてしまいます。

その他、バッテリーの駆動時間など他に気になる点も多々ありますが、正式に発売されるのを楽しみにしています。

またこういう機械物は故障が付き物なので、修理対応などを考えると日本で作ってくれるメーカーさんが現れると嬉しいのですが、需要が少々ニッチ過ぎるでしょうか。

実際に使う事を考えると、あの山のあの斜面は良さそうだな、とかいろいろと想像が膨らんで楽しいですね。

新着情報などは、下記ホームページからインスタやツイッターのフォローも出来ますので、気になる方はチェックしてみて下さい。

別リンク:「Zoa Engineering」

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