企画したツアーで、かなやま湖の北にある「ゼロの山」から「一ノ山」へ縦走してきました。
この日は素晴らしい天気と展望だったので、ぜひこのブログで紹介したいと思いました。
山頂から見えた山も細かく解説したので、ぜひ御覧ください。
一ノ山とは
一ノ山とは、南富良野町と富良野市の境界に位置している標高858.4mの山です。
山の南には「かなやま湖」があり、湖を挟んで社満射岳(しゃまんしゃだけ)が対峙しています。
樹海峠の尾根続きには、「二ノ山」、「三ノ山」と、同じような数字の並びの山が連なっています。
また、一ノ山の西には、通称「ゼロの山」と呼ばれる743m峰があり、こちらは登山道も整備されています。
アクセス
今回は、ゼロの山経由で「一ノ山」までアクセスしました。
ログホテルラーチさんの奥に続く林道から入山します。
駐車の際は、通行の邪魔にならないように配慮してください。
また、「一ノ山」南側の林道には、「キッズコムファーム」さんという施設があり、林道の入口に「立ち入り禁止、侵入者は見つけ次第通報します。」というような内容(だったと思う)の看板があったので、近づかない方が無難だと思います。
一ノ山の北側は東大演習林や農家さんの敷地が多くて、アクセスしづらいと思います。
GPSログ
ログホテルラーチさんの奥の林道から入山し、ゼロの山経由で一ノ山へ。
下りは南側にある南富良野町の町有林の中を湖側へ下山しました。
【参考コースタイム】
「登山口」9:30 ⇒ 10:45「ゼロの山」11:03 ⇒12:40「一ノ山」13:20 ⇒14:30「下山口」
全行程8km、登り約3時間程度の行程です。
- ゼロの山は南東尾根が展望良くオススメ
- 一ノ山の南東に続く尾根は岩尾根の箇所があり、南側を巻いて通過(GPSのログが二重になっている付近)
- ゼロの山~一ノ山間の尾根は細い所もあるので、要注意。
登山道の様子(2021/3/20)
まずはゼロの山を目指します。
序盤の林道歩きの途中から、ゼロの山山頂が見えています。
林道から外れて尾根を上がっていきます。
「ツルアジサイ」と「イワガラミ」の2種のドライフラワーがありました。
イワガラミは飾り花が1枚、ツルアジサイは飾り花が4枚。
展望の無い森の中でも楽しめるポイントはたくさんあります。
ゼロの山山頂が近づくと、疎林帯になり展望が良くなっていきます。
眼下には「かなやま湖」が広がり、湖を挟んで反対側には社満射岳(しゃまんしゃだけ)がそびえています。
山頂付近では、夕張岳が綺麗に見えました。
一ノ山がある南富良野町は東西に長く、夕張岳の辺りが南富良野町の西端にあたります。
みんなで写真タイムの一コマ。
同じ尾根から、反対側に十勝連峰がスッキリ見えました。
これから目指す「一ノ山」は一番左のピークで、まだまだ先です。
真ん中のピークは無名峰、右のピークが「二ノ山」です。
ゼロの山山頂の看板が無くなっていました、少し残念。
2014年3月24日に登った時には山頂看板がありました。
稜線上を一ノ山へ向けて歩いていきます。
ゼロの山からは見えなかった下ホロカメットク山が見えてきました。
尾根上は広く歩きやすい所もありましたが、風の影響で凸凹している箇所も多かったです。
まもなく一ノ山山頂です。
一ノ山山頂からは360度の大展望が広がっていました。
順番に見て行きましょう。
まずは十勝連峰です。
左端の前富良野岳から下ホロカメットク山まで見えています。
オプタテシケ山やトムラウシ山、表大雪エリアの辺りは十勝岳の奥に隠れて見えないようです。
ちなみに、下ホロカメットクの右に見えている白い山は「石狩岳」です。
下ホロカメットク山の右には、石狩岳、ニペソツ山などの東大雪の山々が見えました。
先ほどの写真では見切れてしまった「ウペペサンケ山」もしっかり見えています。
ウペペの右側には然別湖周辺の山々が続きます。
ウペペサンケ山の右にある山々は然別湖周辺の山。
東ヌプカウシヌプリは山頂の頭だけちょこっと見えています。
また然別湖周辺は標高の高い無名峰が多く、なかなかややこしい感じですが、1353峰や1365峰の奥に南ペトウトル山があるはず。
日高山脈周辺は少しごちゃごちゃして分かりにくいですね。
ペンケヌーシの左手前に見切れている山がトマム山で、そこを目印に山座同定しました。
幌尻岳はさすが日高山脈最高峰といったところで、少しだけ山頂が見えていました。
次は方角を変えて、十勝連峰の左手。
深川市や赤平市、芦別市にまたがるイルムケップ山塊が見えています。
富良野スキー場から芦別岳まで。
特に「一ノ山」山頂から見る「芦別岳」はなかなかいい雰囲気で気に入りました。
山頂付近にはちょっとだけ樹氷がありました。
登って来た「ゼロの山」。
日当たりの良い斜面が雪崩れて、大きく笹が露出しています。
下山は南東尾根を下り、南側のカラマツの植林地帯を経由して下山します。
一ノ山山頂付近の南東尾根は岩尾根で細い箇所があるので、南側を巻くようにして通過しました。
林道を利用して下山は楽々でした。
まとめ
- 山頂からは大展望!天気の良い日に登りましょう
- 一ノ山南側の私有地付近はたぶん近づかない方が良い
- 展望が良いので、天候の安定してくる3月以降がオススメ。
- 尾根上は細い箇所もあるので、通過の際は注意
正直、登ってみるまでこんなに展望の良い山だとは思いませんでした。
これはゼロの山ではなく、絶対に一ノ山に登山道を付けた方が良かったはず!
登山の際の駐車場がしっかりと整備されていれば、もっと人気が出そうですね。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
登山・ハイキング倶楽部では、登山ガイド・森林インストラクターの橋本竜平がご案内する、会員制のガイドツアーを実施しております。
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