自然観察・コラム

雪まくりとは?冬に見られる面白い自然現象

皆さんは雪まくりという自然現象をご存知でしょうか?

初めて見る方はちょっとビックリするかもしれない、面白い自然現象です。

雪まくりとは?

雪まくりは、冬にまれに見られる自然現象ですが、要するに『自然にできた雪ダルマ』です。

風や斜面によって、雪が周囲の雪を巻き込みながら転がることによって出来ます。

その不思議な見た目から『雪のロールケーキ』や、『雪のドーナッツ』などと例えられます。

でも私はどちらかと言えば、『カタツムリ派』です。

雪まくりを見かけると、写真のようなお決まりの落書きをしてしまいます。

また上の写真のように、雪まくりは転がってきた斜面の雪を巻き込んで形成されるので、走路がくっきり残ります

どんな場所で見られるか

風で雪がまくり上げられることもあるのですが、体感的には斜面で見る事の方が多いです。

大木の上に積もった雪が落ちて、斜面を転がると雪まくりになることがあります。

また雪の湿り具合も雪まくりの形成にかかわるので、日本海側の地域の方が見られることが多いです。

発生時期・条件

【雪まくりが見られる条件】

  • 積雪表面が湿っていて、温度は0℃近辺
  • 積雪層の中に、表面の湿った雪質とは違う、境界になるような層(氷の層や粉雪の層)があること
  • 風が要因で出来る場合は、雪の層を巻き上げる程度に強く、吹き飛ばさない程度に弱いこと
  • 雪が重力で転がりやすい地形があること。その場合は木や崖から落ちた雪玉が斜面に落ちて転がり始める

良く見られる時期は、北海道では暖気の入ってくる3月が多い印象です。

気温が高くなり、日射によって表面が溶けてほどよく湿って緩んでくる時期です。

ほとんどパウダースノーの1~2月の厳冬期は、ほとんど見られません

また上の写真は12月1周目の春香山(札幌市南区)で見た雪まくりですが、降雪後に暖気と程よく強い風があって、至る所で発生していました。

雪まくりの風景をご紹介

こちらは2月14日の維文峠(いぶんとうげ)で出会った「雪まくり」。

最高気温が5℃程まで上がったこの日は条件がそろっていました。

これが自然発生だったら尚良かったのですが、これはスノーモービルが斜面を走行した衝撃で形成されたようです。

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まとめ

自然の創り出す現象ってほんと面白いですよね。

もし見かける機会があれば、ぜひカタツムリを作って遊んでみて下さい。

御覧いただきまして、ありがとうございました。

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