山田峰とは
山田峰(やまだみね)とは、標高935.9mの三等三角点で、札幌岳の北尾根から派生する尾根上にあります。
札幌岳の冷水登山口から登るのが一般的で、札幌150峰の一つとなっています。
山乃神とは
山乃神(やまのかみ)とは、標高714mの三等三角点で、札幌岳の登山道沿いに流れる冷水沢川の北に位置しています。
こちらも同じく札幌岳の冷水登山口から登るのが一般的で、札幌150峰の一つとなっています。
アクセス
札幌岳の登山口前の道路に路上駐車する形になります。
道路の先の豊平峡ダムは冬季間閉鎖となっていますが、工事車両や関係者が通行する事があるので、ゲート前には駐車しないようにしましょう。
GPSログ
途中までは札幌岳の夏道沿いに進んで行き、山田峰、山乃神の順番で登りました。
山田峰まではトレース有で登り2時間半、山田峰山頂から山乃神まではトレース無しで1時間45分、山乃神から登山口までは1時間程。
休憩込みで5時間50分、歩行距離8㎞でした。
山田峰から山乃神への最短ルートの細尾根(標高点765mの尾根)は、一部藪が濃くてあまりお勧めできないルートですが、木々に遮られない展望を楽しめるポイントがいくつかありました。
ピークハントが目的であれば、往路を戻って林道沿いに北上するのが無難です。
登山道の様子(取材日:2022年1月26日)
札幌岳と同じ登山口からスタートです。
札幌岳に登る方も多いので、今回はありがたくトレースを使わせていただきました。
一部薄暗い植林地の中も通っていきます。
林道との交差点を過ぎたあたりから、山田峰側へ方向を変えて登っていきます。
運の良いことに数日前に登った方の跡が残ってたので、ラッセルがほとんど無く登りやすい状況でした。
青空の中、気持ちよく登っていきます。
登山口から山田峰の山頂まで標高差で約500mほど。
木々が多くてあまりスッキリしない展望ですが、隙間から景色が見えるので、まずまず楽しく登れます。
山田峰の最高点への登り。
山田峰の三角点は最高点より25mほど下った場所にあるので、なんだか変な感じです。
平らな尾根を登りきると、山田峰山頂に到着です。
山田峰の山頂は、札幌岳(1293m)が間近に見える位置にありました。
パゴダの塔も見えています。
写真の中心あたりにある岩塔ですが、ちょっと分かりにくいですね。
台形状の山容が特徴的な盤の沢山(939m)も近くに見えます。
遠くには芦別岳と夕張岳も見えました。
木々の隙間から樺戸山地も遠望出来ます。
烏帽子岳方向も木々の隙間から見る感じです。
手稲山は鉄塔群があるので良い目印になります。
往路を戻って山乃神へ向かいます。
ちなみに山田峰には山頂看板がありませんでした。
最短コースの標高点765mのある尾根は、一部細くて木々で藪が濃く、進むのに思ったより時間がかかりました。
林道の交差点までは来た道を戻った方が早そうな感じです。
細い藪尾根でしたが、一部木々に遮られない展望地があったので、歩きやすさを取るか、展望を取るか悩ましい所です。
余市岳方面がなかなか綺麗に見えていました。
白井岳や定山渓天狗岳もなかなか良く見えます。
山頂からは木々の隙間からしか見えなかった烏帽子岳方面もスッキリ見えました。
無意根山や中岳なども見えています。
林道と合流する手前、なかなかの展望地がありました。
山乃神を中心として、左に無意根山、右に余市岳が見えています。
札幌市1位と2位の高峰を従えた小さな神様です。
山乃神にはあえて標高を入れませんでしたが、見えているのが最高点(750mほど)で、実際の三角点は36m程下った向こう側に設置されています。
余市岳(1番左)から、定山渓天狗岳(1番右)まで綺麗に見えています。
山乃神までは一部古い作業道を利用して、上手くトラバースしながら進みます。
山乃神山頂に到着です。
三角点名は「山乃神」ですが、誰かが設置した山頂看板は「山ノ神」でした。
山乃神山頂からは南側に伸びる尾根を下って林道へ戻ります。
そこそこの急斜面ですが、下りなら問題ないレベルです。
冷水沢の渡渉点はスノーブリッジを探して渡りました。
帰路の林道沿い、トドマツの幹に「フルヤキャラメル」看板がありました。
消えかかっていますが、「山火注意」の文字も確認出来ます。
私はぜんぜん世代じゃないのでピント来ませんが、札幌の古谷製菓さんが発売した有名なキャラメルがあったと、同行したお客さん達に教えてもらいました。
創業者のお孫さんが創業した「ショコラティエ マサール」さんで2021年に復刻販売していたようです。
リンク:ショコラティエ マサール
登山道沿いの看板に広告が入るというのも、時代を感じますね。
登山道整備も資金不足が問題となっているので、このような方法も面白いかもしれません。
まとめ
- 札幌150峰を2座制覇出来るピークハンター向け
- 基本的には樹林帯だが、いくつか展望地あり!
- 札幌岳は人気の山ですが、こちらの2座は訪れる人少なめ。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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