三段山基本データ
三段山は標高1748mの山で、十勝連峰の上ホロカメットク山と安政火口を挟んで対峙しています。
名前の由来は斜面が三段になっていることからつけられたそうです。
登山道もありますが、夏にわざわざ三段山に登る魅力はあまり無く(※個人的な感想です。)、主に積雪期の山スキーで人気の山です。
アクセス
今回は崖尾根コースをご紹介したいと思います。
車を白銀荘に駐車して、上富良野町の町営バス9時24分発のバスに乗って「十勝岳温泉」へ向かいます。
9時37分に十勝岳温泉の駐車場に到着します。
※バスの時刻表は取材日時点の時刻です。最新の情報は上富良野町のホームページをご確認下さい。
白銀荘
三段山のメインルートともいえる登山口で、宿泊しない方も白銀荘のお手洗いを利用出来ます。
ここから真っすぐ三段山を目指す方が、圧倒的に多いです。
十勝岳温泉
十勝岳温泉の凌雲閣さんの前に駐車スペースがあります。
白銀荘の標高が1020m、こちらは標高1270mなので、約250m程高い位置からスタート出来るのが魅力です。
体力の無い方にお薦めのコースですが、崖尾根に乗る箇所がやや急斜面なので、滑落や雪崩に注意が必要です。
GPSログ
十勝岳温泉から出発し、標高点の1522m付近まで登り、白銀荘へ滑り降りるルートです。
標高点1522まで約1.4㎞で標高差252m、登り1時間20分程度でした。
※画像の「崖尾根」と「西の谷」は編集して書き加えております。
グーグルアースの鳥瞰図です。
西の谷は谷底まで降りずに、沢の西側の尾根地形が気持ち良いです。
崖尾根コースの様子(取材日20/3/18)
十勝岳温泉の凌雲閣さん前からスタートです。
この日は車が複数あったので、滑った後に車を回収しましたが、個人で来る場合は白銀荘をベースに、町営バスでここまで来れます。
通称「バスツアーコース」と、同行した方からお聞きしました。
まずは崖尾根を目指して歩きます。
十勝連峰のランドマーク的な岩や山が見えています。
特徴的な岩や山の名前を覚えておくと、現在地把握に役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
前日からの新雪は無かったので、ほとんどラッセルの無い快適な道のりです。
アカエゾマツの森を抜けて、崖尾根の取り付きへ。
崖尾根が正面に見えてきました。
森を抜けると崖尾根が綺麗に見えます。
崖の切れ目を見つけて尾根に乗越していきます。
正面に見えている斜面を、スキーorボードを脱いで登りました。
写真では伝わりずらいですが、結構斜度があります。
スキー組は楽々登っていきましたが、ソフトブーツの私は結構この斜面が苦労しました。
雪崩や滑落に注意しなければならない、今回のコース一番の核心部です。
崖尾根の上に乗って振り返ると、カッコいい富良野岳と、出発地点の凌雲閣が見えました。
ここからはまたシールを付け直して進みます。
三峰山、上ホロカメットク山を見ながら進みます。
表大雪方面は残念ながら雲がかかってて見えませんでした。
この日は天気が良かったので、尾根歩きも気持ち良かったです。
何度も見てしまう富良野岳。
稜線上の木には、エビのむき身のようなプリプリの樹氷が形成されていました。
触っても崩れない、固い樹氷でした。
標高を上げるにつれて、斜面はガリガリになってきます。
滑り重視で登頂を目的としていないので、今回は標高点1522mまで登って滑り降りました。
西の谷付近は雪質も良く、新雪が無かったわりに大当たりでした。
まとめ
- バスを使ってお手軽なスキーツアーコース
- 崖尾根に乗越す地点では、雪崩と滑落に要注意
- 白銀荘に戻る際はルートファインディングをしっかりしましょう
最後まで御覧いただきまして、ありがとうございました。
登山・ハイキング倶楽部では、登山ガイド・森林インストラクターの橋本竜平がご案内する、会員制のガイドツアーを実施しております。
顔が見える範囲の少人数制で、自然を楽しみながら歩くことを目的として立ち上げた倶楽部です。
もしよろしければ、一緒に山歩きを楽しんでみませんか?