今回はツアーで和寒町福原から維文峠(いぶんとうげ)周辺の山々の低山を繋げて縦走してきたので、ご紹介したいと思います。
標高の低い山も縦走にすれば歩きごたえのある面白いコースになります。
伊阿根山とは
伊阿根山(いあねやま)は、和寒町と鷹栖町の境界に位置する、標高は576mの山です。
和寒町福原の町営牧場の裏手にある里山で、北斜面はゆるいボウル地形となっており、山頂まで樹林帯です。
伊阿根山については過去にブログ記事で詳しく紹介しています。
雲居山とは
雲居山(くもいやま)は、和寒町と鷹栖町の境界に位置する、標高488mの山です。
和寒町と鷹栖町を繋ぐ、道道251雨竜旭川線の維文峠(いぶんとうげ)のすぐ横に位置し、綺麗な三角形の尖った山容が特徴的です。
鉄甲山とは
鉄甲山(てっこうざん)は、旭川市江丹別の鷹栖町の境界に位置する、標高406mの山です。
※ネット上では「てつかぶとやま」との表記も見ますが、このサイトでは昔の地質図の表記に倣います。
正直なぜ山名が付けられているのかが不思議なぐらい目立たないピークです。
GPSログ
今回は和寒町福原から入山し、伊阿根山⇒維文峠⇒雲居山⇒鉄甲山と縦走しました。
約9.1㎞、累積標高登り530m、全行程5時間半(休憩込み)でした。
入山口
和寒町福原から入山しました。
駐車スペースはなかったので、あまり参考にならないかもしれません。
下山口
下山は鷹栖町から維文峠へ向かう道道の最終除雪地点です。
週末はスノーモービル愛好者の車でわりと混雑しています。
山中の様子(21/2/14)
入山場所の横へ車を付けてもらい、ここから歩き始めます。
1月末に行った「三面山~丸山~摺鉢山」縦走の下山口と同じポイントです。
序盤は平坦な道のりです。
広い牧場の敷地には、ユキウサギ、エゾシカ、ネズミ、エゾリスなど様々な動物の足跡を見る事が出来ました。
平坦な道も次第に終わり、尾根に向けて登りが始まります。
この日は最高気温で5~6℃まで上がった春めいた1日でした。
登り始め、すでに雪が重たい感じです。
稜線に上がると、少し風はあるものの気持ちの良いお天気。
真っ白な福原地区をバックに歩いて行きます。
伊阿根山山頂到着。
今回の3山はどれも山頂看板が無いのが残念なポイントです。
伊阿根山山頂から南側へ下山し、維文峠を目指します。
本日の暖かさで、樹上にある岩のような固さの雪の塊がたくさん落ちてきているので、歩くルートも注意が必要です。
伊阿根山の南斜面には、とても多くのエゾシカの痕跡が見られました。
これはエゾシカが樹皮を食べた跡とたくさんの糞です。
エゾシカは本来積雪の多い地域では越冬出来ないとされていましたが、現在では全道的に分布が拡大しており、和寒町のような多雪地域にもたくさん生息しています。
伊阿根山南斜面を下り終えると、綺麗な形の雲居山を望む事が出来ました。
とても形の整った三角形の山容が綺麗な山です。
先ほど登って来た伊阿根山を振り返るとこんな感じ。
わりと平らな感じの山容です。
徐々に雲居山が近くなってきたら、まもなく維文峠(いぶんとうげ)に到着です。
維文峠に到着すると、たくさんの「雪まくり」が見られました。
「雪まくり」はある程度気温が上がった時に見られる現象なので、これを見ると春が近づいてきているのが実感できます。
上部の斜面をスノーモービルが走った跡があったので、この「雪まくり」は自然発生では無く、その衝撃で形成されたようです。
維文峠から雲居山山頂まで、標高差で188mほどの登りです。
登りの途中、鷹栖町の水田や畑が白く目立っていました。
雲居山(くもいやま)山頂到着。
こちらも山頂看板はありませんが、赤い「境界見出票」が設置されていました。
雲居山から鉄甲山にかけての稜線は、パックリと割れた雪面が・・・。
この辺り一帯は笹斜面なので、気温が上がってくると全層雪崩に注意ですね。
低い位置に生えていた「ヤドリギ」がいくつか観察出来ました。
近くで見るとレモンイエローの鮮やかな実が良く目立ちます。
鉄甲山山頂付近はスノーモービルの方たちの跡がたくさんありました。
最後は平坦な稜線を歩いて山頂に向かいます。
鉄甲山山頂も看板はありませんが、お客様が手作りの可愛い看板を用意してくれました。
下山は近くを走っている林道を使って鷹栖町側へ向かいます。
道道251号線へ合流。
30分程歩いて最終除雪地点に到着して無事に山行を終えました。
サンホールはぴねす
下山後のお風呂は旭川鷹栖ICに乗る前に、「サンホールはぴねす」さんで日帰り入浴を利用しました。
町営の銭湯で、400円という良心的な価格と高速のICに乗る前に立ち寄れる立地が良かったです。
毎週水曜日が休館日なので、ご注意下さい。
まとめ
- 標高差は手頃ですが、全行程9㎞でそこそこの歩きごたえ
- 今回は最高気温5℃前後、低山という事もあり夏山のような暑さに
最後まで御覧いただきまして、ありがとうございました。
登山・ハイキング倶楽部では、登山ガイド・森林インストラクターの橋本竜平がご案内する、会員制のガイドツアーを実施しております。
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