今回は根室フットパスの一つ、落石岬パスを歩いてきたのでご紹介したいと思います。
8月と11月の2回歩きましたが、どちらもエゾシカがたくさん姿を見せてくれました。
落石岬パスとは
落石岬にあるフットパスで、落石駅を起点に始まる7.3kmのコースです。
落石岬はちょうど根室半島の付け根に位置しており、日本の灯台50選に選ばれている落石岬灯台が設置されています。
今回は時間の関係もあって、車で行ける終点の旧無線局跡のゲートから歩き始めました。
別リンク:根室フットパス
アクセス
舗装された駐車場はありませんが、砂利道の道路沿いに車を寄せて駐車可能です。
ゲートの横にバイオトイレが設置されているのですが、11月は施錠されていて使えませんでした。
GPSログ
1周5.5㎞、所要時間約2時間ほど(ゆっくりペース)でした。
車止めから落石岬灯台までは木道などで明瞭な道でしたが、海沿いの道などは一部ルートが不明瞭な部分も多かったです。
フットパスの様子(23/11/18)
落石岬の台地上は平坦で笹で覆われた草原になっていますが、台地の中心部には湿原とアカエゾマツの純林があります。
この湿原は落石岬湿原と呼ばれ、木道が整備されています。
今回は11月の訪問でしたが、5月にはミズバショウやサカイツツジが見られる場所でもあります。
特にサカイツツジはここが南限で、国の天然記念物にも指定されています。
湿原と草原の境目がくっきりと見えます。
落石岬灯台が見えてきました。
落石岬灯台に到着。
名前の標柱にもサカイツツジの絵が描かれています。
この日は風が強く、波打ち際は強風で泡立っていました。
時々、おちいし岬パスの標柱があります。
これが無いとどこでも歩けそうな地形なので、見逃さないように進みます。
陽が傾いてきて、歩いているシルエットが綺麗に見えています。
このような踏み跡に近いコースです。
足元の泡は「波の花」と呼ばれる自然現象で、海岸の波打ち際で自然発生したものです。
この泡は密度が低く分解されにくい為、この日のような強風時には舞い上がって陸地まで飛んでくる事があります。
このような感じで波の花が宙に舞っていきます。
奥にエゾシカの群れが見えてきました。
警戒して、こちらの方を見つめています。
近い距離までやってきました。
写真には全て写っていませんが、オスが3頭、メスが多数のエゾシカの群れです。
エゾシカは基本的にはオス1頭のハーレムだと思っていたのですが、群れが大きい場合はオスが複数頭になる事もあるようです。
余談ですが、こちらは8月に訪れた落石岬で出会ったオス鹿の群れ。
スマホ写真でピントもイマイチですが、たくさんの角が浮かぶシルエットはとても迫力がありました。
この時期は、オスとメスは別々の群れを形成しています。
望遠レンズに変えて撮影開始。
西日が当たって顔の表情までくっきり見えています。
ある程度近づくと、白いお尻を見せて一斉に逃げて行きました。
ただ走るわけでもなく、のんびり歩いて移動しています。
ズームして撮影。
白くてふわふわしたお尻の毛が良く目立ちます。
先ほどとは別個体のオス鹿。
念入りにぬた打ちしているのか、黒っぽい個体です。
陽が落ちる前、ギリギリセーフで車に戻れそうです。
この日の根室の日の入りは15時51分、だんだん冬に向かっていく季節の歩みを感じます。
まとめ
- 落石岬一帯はエゾシカの楽園!双眼鏡や望遠レンズを持って行くと楽しめます。
- 灯台まではしっかりした道だが、海沿いの道はやや不明瞭。木道は破損個所も多いので歩行注意
- アカエゾマツの森以外は吹きっさらしなので、強風時は注意
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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