フットパスガイド

【精進川の氷筍洞窟】鉱山跡に見られる道内最大級の氷筍群

道南で有名な精進川の鉱山跡まで氷筍を見に行ってきました。

大規模な氷筍群が見られるスポットで、道内最大級の規模を誇ります!

今回はなかなかいい条件で見学出来ましたので、ご紹介したいと思います。

精進川鉱山跡とは

精進川鉱山は道南の七飯町、横津岳(よこつだけ)の山麓に位置する鉱山で、1959年(昭和34年)に閉山しました。

今回見られる氷筍(ひょうじゅん)は、この鉱山跡の洞窟内で見られます。

氷筍とは逆向きに出来るつららの事で、洞窟内の天井から落ちた水が、地面に当たると同時に凍って、地面から筍(タケノコ)のような氷の柱が形成される現象です。

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アクセス

七飯スノーパークさんの広い駐車場の脇から入山します。

駐車する際は邪魔にならないように端っこに停めましょう。

また地元のスキーヤーの方に教えてもらったのですが、ゴンドラを使わない場合でも、七飯スノーパークさんで入山届を記入していって欲しいとの事でした。

GPSログ

今回は七飯スノーパークさんの駐車場からスノーシューで往復しました。

往復8.6㎞、所要時間約4時間(休憩込み)でした。

元々は、片道をゴンドラ利用で考えていたのですが、七飯スノーパークさんに問い合わせた所、「スノーシューでゴンドラに乗る場合は片道しか乗らない場合も往復料金を払ってもらう」との事でした。

スキーコース内に侵入されたら困るので、スキーやボードの人以外は全て往復券、という意味らしいです。

バックカントリーの出来る方は、ゴンドラを利用して北尾根経由で向かった方が圧倒的に早いです。

帰りの林道も傾斜があり、ほとんど止まらずに帰ってこられます。

山中の様子(取材日:2022年2月2日)

七飯スノーパークさんの駐車場からスタートです。

スタートはややどんよりした空。

七飯スノーパークのバックカントリーコース、北尾根経由で滑り降りる方のコース?になっており、跡はバッチリついています。

ツボ足で歩けるかもと少し試しましたが、やはり踏み抜きが多かったです。

大人しくスノーシューを履いて歩きます。

森の中を進んで行きます。

手作りの看板が設置されていました。

北尾根を滑り降りてきた方に向けた看板でしょう。

緩斜面で滑りにくいSB(スノーボード)の方はやや上側に道が付いていました。

歩きの人へお願い看板。

林道下部はスケーティングが必要な多少の登りがあるので、スキーヤーの方に配慮して歩きましょう。

今回は平日でしたが、数組のスキーヤーを見かけました。

林道沿いに、精進川にかかる橋を通過します。

川を渡ったら、あとはひたすら単調な林道歩きが続きます。

もう使われてなさそうなゲートがありました。

ゲートについていた看板には、「大和教会」と書いてありました。

昔はこんな山奥に協会があったみたいです。

林道歩きなので、あまり見所が無いのがやや退屈です。

赤い柱が2本立っていました。

これはどうやら鳥居の残骸らしいです。

この鳥居が見えると、鉱山跡まであと1㎞程度なので良い目印になりそうです。

ここから道有林、というポイントにスノーモービル禁止看板が設置されています。

開けた斜面にスキーのラインが刻まれていました。

ゴンドラ利用で滑りが楽しそうなポイントです。

林道脇に石造りの蔵みたいなものがありました。

中はこんな感じで、資材置き場だったのでしょうか。

一斗缶は全体が錆ており、使われなくなってから結構経っていそうです。

歩き始めてから約2時間ほど、ようやく目的地の鉱山跡が見えてきました。

塞がれた坑口もありました。

徐々に近づいていくと、とても大きな洞窟の入口でした。

まだら模様の岩壁が、なんとも言えない雰囲気を出しています。

露天掘りの大きな坑口で、足元には崩れた岩がたくさん見られました。

また近づくと結構鉱山ガス?の臭いを強く感じました。

洞窟内はマスク推奨です。

どうやら精進川鉱山は、硫黄鉱床や硫化鉄鉱床の採掘をしていたようです。

奥の方に目を向けると、たくさんの氷筍が確認出来ます。

貴重な氷筍を壊さないよう、慎重に洞窟内に入っていきます。

氷筍がある洞窟はどこもそうですが、足元が凍っている事が多いので気を付けましょう。

写真では伝わりにくいですが、結構な大きさの氷筍でした。

1~2m前後の良く育った氷筍が密集しています。

届く光が少ない洞窟の奥は、やや青氷の氷筍が見られます。

自然の造形美に思わず見入ってしまいました。

とても広い空間で、入口の方を振り返ると神秘的な光景が広がっていました。

差し込む光で氷筍達が輝いて見え、とても綺麗です。

手持ちのGoproで撮影してみました。

なかなかの規模の氷筍群、とても見ごたえがありました。

満足したので穴から脱出します。

帰りの林道歩き、青空が出てきました。

駐車場がまもなくという場所で、出発時には見られなかった駒ヶ岳が綺麗に見られました。

左が駒ヶ岳、右が砂原岳(さわらだけ)です。

まとめ

  • 危険個所は無し。だらだら長い林道歩きのみ。
  • 氷筍の規模は道内最大級!見ごたえありました。

今回取材した2022年2月2日は、まさに見頃といった氷筍の育ち具合でした。

最後まで御覧いただき、ありがとうございました。

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