企画したツアーの下見と本番で2回、白水岳に登ってきました。
2020年度に再開削され、久しぶりに登れるようになった山です。
白水岳とは
白水岳(しろみずだけ)は北海道南部、八雲町とせたな町の境界に位置する標高1136mの山です。
この登山道の開削・維持管理をしてきた熊石山歩会が2011年に解散し、それ以降は長らく廃道状態になっていました。
2020年に有志の方たちで再開削され、山頂まで登れるようになりました。
今後は手前の白泉岳までの整備になるらしいです。
アクセス
八雲町熊石にある「熊の湯」へ向かう道路の終点に大きな駐車場があります。
前泊・下山後のお風呂
ツアー本番と下見で2回ほどお世話になりました。
体がとても温まる温泉で、食事もアワビなどが使われた美味しい食事内容でした。
別リンク:熊石ひらたない荘
GPSログ
白水岳まで、片道5.5㎞、登り4時間50分、下り3時間40分でした。
※ツアー時のペースです。昼食休憩は白水岳山頂で取りました。
登山道の様子(取材日:2021年10月29日、11月8日)
駐車場から少し進むと左手に登山口の看板が出てきます。
しばらくは気持ちの良い森歩きです。
一番手前の白泉岳までは合目看板が設置されているので、良い目印になります。
手作りな雰囲気の看板が素敵ですね。
見市岳(遊楽部岳)まで登山道があった時代の名残りです。
2合目。
10月末の下見の時は下部にまだ黄葉が見られましたが、11月の本番ではさすがに葉も落ちていました。
真っ赤なツチアケビの実。
北海道では空知以南の分布ですが、道南地方では良く見られます。
真っ赤なツルアリドオシの実もこの時期は良く目立ちます。
三合目と四合目の間に出てくる「白泉の滝」。
水量が少な目で、あんまり見ごたえの無い滝でした。
五合目を越えた先で出てくる熊の沢。
阿吽の滝付近がやや登山道が分かりにくいですが、川沿いを進んで行きます。
阿吽の滝を越えると長いロープ場が始まります。
刈った笹が尖っている箇所があるので、やや歩きにくい場所があります。
竹槍状態なので転倒には要注意です。
ひたすら急な登りを進むと、最初のピーク「白泉岳(しろいずみだけ)1043m」に到着します。
山頂看板が新しくなっています。
白泉岳の山頂から見たお隣の「冷水岳(ひやみずだけ)1175m」。
なかなか尖ってかっこいい山容です。
その右にうっすら見えているのは雄鉾岳です。
これから目指す白水岳方面。
熊石から乙部町にかけての海岸線が綺麗に見えます。
南白水岳へ向けて尾根を進んで行きます。
双耳峰に見える写真ですが、左奥がピークです。
南白水岳へ向けての登りに振り返ってみる「白泉岳」。
南白水岳の山頂看板は古い看板に名前が塗りなおされていました。
南白水岳の山頂まで来てようやく白水岳が見えました。
まだ少し遠く感じる距離感です。
中白水岳は狭いピーク。
看板は新しくなっていました。
白水岳山頂にはシンボルツリーのような変形したダケカンバに看板が3つもついていました。
そこそこスペースのある山頂だったので、ここでお昼休憩に。
臼別頭(うすべつがしら)と遊楽部岳はより近く迫力のある眺めになりました。
この日は東風、徐々に太平洋側から雲が湧いてきました。
肉眼でもギリギリ見えましたが、雪化粧した狩場山地がうっすらと見えました。
下山時はたくさん見つけたナメコをいただいて帰りました。
晩秋~初冬の時期に、ブナやカバノキなどの広葉樹の倒木などにビッシリ生えます。
道南方面は特によく見られる気がします。
熊の湯
白水岳登山口がある舗装路を真っすぐ進むと野湯の「熊の湯」があります。
11月のツアー本番では閉鎖されていましたが、10月の下見の時はまだ解放されていました。
浴槽は一つしかないのに、なぜか男女別の更衣室付きです。
湯船はこんな感じのが一つあるだけです。
湯量が足首程しか無くて入浴を断念しましたが、後で地元の方に教えてもらうと、このホースで自分でお湯を溜めなければいけないらしいです。
またいつかリベンジしてみます。
まとめ
- 今後の整備は白泉岳までらしいので、白水岳へ行きたい方はお早めに。
- 片道5.5㎞、累積標高登り約1200m、結構疲れるコース
- 笹刈り後で歩きにくい箇所もあるので、歩行は要注意。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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