丸山遠見の滝とは
丸山遠見(まるやまとおみ)の滝とは、苫小牧市の勇払川(ゆうふつがわ)にある滝です。
近くにある七条大滝(ななじょうおおたき)は知名度もある滝で多くの人が訪れますが、こちらの丸山遠見の滝は知らない方も多いのではないでしょうか。
七条大滝は勇払川の支流の丸山川にある滝に対し、こちらの丸山遠見の滝は勇払川本流にある滝になります。
名前の由来
丸山遠見(327.2m)という山の近くにあるのが、名前の由来となっています。
こちらも手軽に登れる山なので、時間のある方はセットで登るのも良さそうです。
アクセス
国道276号沿いに除雪されたスペースがあったので、ここを利用しました。
1台ほどしか停められないので、駐車場確保がなかなか大変です。
七条大滝の駐車場からサイクリングロードを歩いてくる事も可能ですが、少し遠いので、往復で100分ぐらいはプラスで所要時間がかかりそうです。
見頃の時期
冬は氷柱が育つ、1月下旬~2月中旬頃が良いでしょう。ただし、暖気が入って気温が上がると、氷瀑が崩れていることもあるので、実際には天気予報を見て、寒さが続いている日を狙っていくのが良いと思います。
所要時間
滝までは片道1時間から1時間半程度、片道2㎞程度の道のりです。
勇払川沿いの道はスノーシューでのトラバースが厳しい所もあったので、長靴などの完全防水の装備で、川の中を遡行していく方がオススメです。
GPSログ
七条大滝からは直線距離で1.2㎞程しか離れていません。
時間に余裕のある人は、丸山遠見の登山や七条大滝の見学も可能です。
登山道の様子(取材日:2021/01/20)
駐車スペースのある反対側に延びる、サイクリングロードを利用して「丸山遠見の滝」を目指します。
アップダウンが無く、序盤は歩きやすい道のりです。
踏むとバリっと煎餅(せんべい)のように割れる雪面。
雪が少なく寒さが厳しい、この地域らしい雪質です。
ルート沿いには高圧電線が走っています。
キツネの足跡を見ると、何やら掘り返した跡を発見。
雪の下にはフッキソウ。
大好物のネズミでも見つけたのでしょうか。
足跡も無く、訪れる人の少ないサイクリングロードを進んで行きます。
駐車場から15分~20分ほど歩くと、サイクリングロードから林道へ入る箇所に到着します。
林道の入口には林班(りんぱん)の境界の看板があるのが良い目印になります。
林道沿いを進んで行きます。
細かい作業道に入り込まないように注意して進みましょう。
右手に流れる川側はやや傾斜のある地形で、傾斜の緩い箇所を目指して進んで行きます。
川が二股に分かれる箇所のあたりが傾斜が緩めなので、ここを利用して川へ降りていきます。
古いピンクテープがありました。
川へ降りたら、あとはひたすら上流を目指します。
雪が少ないので、スノーシューでのトラバースは少し大変でした。
傾斜もあるので、大人しく川に入って遡行する方が楽な道でした。
ここを訪れる際は長靴必携です。
目的地の「丸山遠見の滝」が見えてきました。
落差10m程の直瀑(ちょくばく)でした。
七条大滝のように、周囲の岩盤から染み出した氷が氷柱を形成しているかと予想していたのですが、ここは違うようでした。
近くに寄ってみました。
まずまずの迫力です。
氷瀑の規模としては「七条大滝」の方が見ごたえがありますが、人の来ない静かな氷瀑というのもなかなか素敵です。
まとめ
- ルートが一般向けで無く、案内標識などもないので、登山等の経験者向け
- 川の中に入って進むので、長靴必携
- 氷瀑の規模は七条大滝より小さめ。訪れる人が少ないので秘境感を楽しめる
最後まで御覧いただきまして、ありがとうございました。
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