南区民の緑のオアシス『真駒内公園』は84.7ヘクタールの、札幌市内でも有数の広さを誇る公園です。
公園内はアイスアリーナや屋外競技場などのスポーツ施設もあり、また敷地内には約5万の自然木が残り、都市部にありながら豊かな自然環境が残されている貴重な場所でもあります。
2018年には日ハム新球場の候補地となりましたが、結果として北広島に決まり、この自然環境が破壊されなくてほっとしております。
私自身も6年間、真駒内に住んでいたのでとてもお世話になった公園でした。
今回はこの真駒内公園内にある、『カタクリの里』をご紹介いたします。
アクセス
真駒内公園の入口までは札幌市営地下鉄、南北線の終点『真駒内駅』から徒歩25分程です。
車の方は、土日祝のみ駐車料金がかかります。
散策路の様子(調査日2019/4/21)
『カタクリの里』の入口は、真駒内公園の南端の丘陵地帯にあります。
案内看板が少ないですが、どの道でも南側に歩いていけば最後にはたどり着けると思います。
入口から終点まで標高差50mほど登りますので、歩きやすい靴がおすすめです。
散策路の入口では、アズマイチゲがお出迎えしてくれました。
札幌圏で良く見られるキクザキイチゲより、葉の切れ込みが少なく、葉がやや垂れ下がるのが特徴です。
勝手な印象ですが、キクザキイチゲより控えめで上品な印象があって個人的には大好きな花です。
入口付近はまだ蕾の個体も多かったですが、上部に上がるにつれて見頃になってきました。
葉の茂る前の落葉樹林は日がたっぷりと差し込み、天気の良いこの日は暑いぐらいでした。
春の日差しとそよ風を浴びて、とても気持ちよさそうに咲いて居ました。
登りが終わり、平坦な道になると樹林の向こうに建物が見えてきました。
散策路の終点には、水道局の『真駒内柏丘高台配水池』の建物がありました。
配水池とは標高の高い所にあり、自然の落差を利用して各家庭に給水するシステムです。
真駒内に6年ほど住んでいましたが、ここから給水された水を飲んでいたとは、まったく知りもしませんでした。
カタクリ、エゾエンゴサク、フクジュソウの主に3種類の春植物達を観察することが出来ます。
西側には少なかったフクジュソウですが、中央~東側の散策路では良く観察することが出来ました。
カタクリのピンク、エゾエンゴサクの青、フクジュソウの黄色、まさに色とりどりのお花畑です。
3つ並んだ可愛らしいフクジュソウも観察できました。
まとめ
・見頃は4月中下旬頃から
・標高差50mほど登りがあるので、歩きやすい靴がおすすめ
・見られる種類はカタクリ、エゾエンゴサク、フクジュソウの3種がメイン。
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